「いのちの食べ方」

だれもが効率を追求した生産現場の恩恵を受けている。
だが、その現場を知っている人は本当に少ない。

ニコラウス・ゲイハルターの「いのちの食べ方」は、
食料の生産過程を追った異色のドキュメンタリーだ。

我々の「いのち」と切り離せない「食料」。
それはどこから来るのか。

野菜や果物だけでなく、
家畜や魚でさえも大規模な機械化で生産・管理され、
工業製品を作るかのように流れ作業で「商品」となる。

自分が子どもの頃、
「あじの開き」はあの形のまま、
海を泳いでいるものと信じていた。

機械的な屠殺と、
高度にシステム化された牛肉の生産過程は、
見てはいけないものを見てしまったような、
居心地の悪さにかられる。

改めていのちを「いただく」ことについて、
我々がどれだけ無知であったかが露呈されるのだ。

画面はフィックスが中心で、
意図的にシンメトリーにされた画面構成は、
まるで小津安二郎が撮影したかのようだ。

この無機質な映画の触感は、
大量生産され大量消費される、
我々の日々の「糧」そのものなのである。





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by TsunaguNPO | 2009-02-21 21:08 | こまいズム