「ビッグ・フィッシュ」

ビッグ・フィッシュ、“大法螺吹き”とでもいう意味があるのだろう。

魔女や巨人、そして村の伝説だった“大きな魚”との出会い。
自分の人生を御伽噺のように語る男がいる。
誰もが彼の話を楽しみ、彼を愛していた。
ただ一人、パリで暮らす息子を除いては。

「ビッグ・フィッシュ」は紛れも無い傑作だと断言できる。

ティム・バートンの紡ぐ物語は、ロマンチックであり、
シビアで容赦ない現実とのギャップが際立つ。

父と子の相克という主題は、ハリウッド映画では定番だ。
最近だとポール・トーマス・アンダーソンの「マグノリア」が印象深い。

息子ウィルは子供の頃、父エドワードの話に夢中だった。
今は父の本当の姿を求めていた。
だが病床にあるエドワードにその思いをぶつけても、
一向にその事実を話そうとはしない。
ウィルは落胆しながらも、ホラ話に隠された父の人生を手繰り始める。

若きエドワードを演じるユアン・マクレガーが素晴らしい。
冒険を心から楽しんでいるイノセンスを秘めた力強い瞳が胸を打つ。

長年父が語ってきた物語にひそむ“事実”にはない“真実”
それを見出した息子の瞳には父への憧憬が揺れる。
伝説は自身の物語となり、それは継承されていくのだ。





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by tsunagunpo | 2009-03-29 23:46 | こまいズム