ジョニー・トーの「PTU」

真夜中の路地に狼たちの魂が交差する。

ジョニー・トーの「PTU」は、
香港を一夜を切り取ったノワール・ポリス・アクションだ。

香港九龍半島、尖沙咀。
未明に発生した強盗事件のニュースが警官の殉職を伝えている。

同僚の訃報を背に、ホー隊長率いる機動隊=PTUのメンバーは、
夜の繁華街へパトロールに繰り出した。

同じ頃、マフィアの大親分の息子と、
組織犯罪課の刑事サァが食堂で鉢合わせ、乱闘騒ぎが勃発する。

PTUが現場へ急行すると、
サァは乱闘中に拳銃を紛失してしまったことを打ち明ける。

ホーはサァの失態の報告を留保し、
夜明けまでに協力して拳銃を発見しようとする。

偶然が偶然をたぐり寄せ、この一件を発端に、
さまざまな思惑が真夜中の路地を迷走し始める。

なんでもないように見えるディテールの積み重ねが、
最後の対決に集約していくストーリーテリングが素晴らしい。

ジョニー・トーのカメラが夜の街の濡れたアスファルトを、
低いアングルで水平に横移動して撮ったショットの美しさは尋常ではない。

香港の夜はオトナたちの執拗な“鬼ごっこ”には、
最適なハードボイルド・ワンダーランドなのである。





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by tsunagunpo | 2009-06-29 10:41 | こまいズム