かつて雷獣がいた

空では稲妻が光り、ゴロゴロと嫌な音がする。

すでに一般的には忘れ去られてしまったが、
江戸時代、空には「雷獣」という幻獣が棲んでいるとされていた。

四足獣で、はげしい雷雨のときに雲に乗って空を飛び
雷とともに地上に落ち、人畜を害するという。

栃木の雷獣は山に棲んでいてその気性は優しいが、
夕立雲が起こると途端に元気になって空に駆け上がる。
また、この獣を狩ることを「雷狩り」と呼んだらしい。

滝沢馬琴によれば、雷獣は小型犬に似ていて頭は長く、
突出した口は半ば黒く、尾は狐のよう、尖った爪は鷲のようだという。
トウモロコシが好物だという話もある。


雷獣は何処に居る
雷獣は天に居る

風の生まれる処に居る


高村光太郎の詩は雷獣をこう綴る。
先人には雷獣は一般的な物の怪だったのだろう。

日本人の精神文化の中にしっかりと彼らが位置づけられ、
ともに暮らしていた時代はとうに過ぎ去ってしまった。

幻獣の生まれてきた社会背景よりも、
今の時代がある意味とっても怖い時代なのだ。

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by tsunagunpo | 2009-07-04 16:41 | こまいズム