スピルバーグの視点

NHKのBS2で放送された、
映画監督スティーヴン・スピルバーグのインタビューを興味深く観る。

スピルバーグの本質とは何か、
結論は「冷たい」というテーゼである。

その冷たさはスピルバーグの眼差しである。
それは死に至る人物を凝視するキャメラである。

しばしば神の視点とも呼ばれる、
登場人物を突き放した醒めた目線がそれだ。

「プライベート・ライアン」でのノルマンディ上陸作戦の演出では、
(それは第二次世界大戦時のキャメラスピードまで再現している)
実際に動物の死体に銃弾を撃ち込んで効果音を作り、
手足が吹き飛ばされた兵士の描写には実際に身体が欠落した役者を使う。
これ以上を望むなら、後は本当に役者を殺すしかない。

その偏執的な“ヤバさ”こそが、
スピルバーグのやりたかった事なのだろう。

スピルバーグほどジャンル映画に拘っている監督はいないが、
時には単なる「雇われ仕事」に堕している事実も見逃せない。

撮りたいものがない監督が何を求めて、
コンスタントに作品を発表し続けているのか。

退屈な大作主義者とレッテルを貼られたスピルバーグが、
次回作においても「何を描きたいのか判らない」と、
観客を混乱させることだけは確かなのだ。





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by tsunagunpo | 2009-10-08 22:47 | こまいズム