「LOVE」

文章は常にラブソングだ。

古川日出男の「LOVE」は、
東京の“今”を生きる人々の群像劇である。

都心の川を観察するOL、自転車と語り合う少年、放浪の料理人、
様々な人生の一瞬一瞬から神話的世界を作り上げ、物語は疾走する。

登場人物たちが、様々なエピソードが、
出逢ったり、出逢わなかったり、すれ違ったりする。

流れるように進んでいくストーリーの中で、
繰返し立ち上がってくるのは既視感のような東京の風景だ。

街そのものの妖気がリアルに感じられるのは、
古川日出男の文章が刻むリズムそのものに他ならない。

目を凝らすこと。
耳を澄ませること。
気配を感じること。
リズムをとること。

「LOVE」は頭と身体の両方で楽しむべき小説だ。

彼らは読了後も東京のどこかで生きている。
そして、我々とすれ違いながら21世紀を伴走していけと告げるのだ。

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by tsunagunpo | 2009-10-24 09:34 | こまいズム