スカイ・クロラ


空と地表の境でくり返される
終わらない、
愛と生と死の物語。

押井守の「スカイ・クロラ」は、
戦いと切ない愛のドラマを描くアニメーションだ。

永遠に生きることを宿命づけられた、
“キルドレ”と呼ばれる子どもたち。

そんな彼らが暮らすもう一つの現代で、
“ショーとしての戦争”で戦闘機に乗り子どもたちは戦っていた。

戦うことで生を実感する日々を送る中、
元エースパイロットの女性指揮官・草薙水素と、
基地に赴任してきたエースパイロット・函南優一が出会う。

永遠の平和。

生を実感するためにショーとしての戦争を維持するキルドレ。

彼らは戦闘機に乗って戦う宿命を背負い、
殺されなければ思春期のまま生き続けなければならない。

「永遠」を打ち破るための「テロ」というテーマから、
押井守の過去作との繋がりを見出すのはたやすい。

テロルは押井守のモチーフとして幾度となく、
彼の作品に描かれてきた。

そして無辜な市民が巻き込まれる。

しかし重要なのは、諦観や厭世観に満ちた過去の作品と異なり、
この作品にはかすかな希望の匂いがすることだ。

かすかな希望は人々のこころに灯り、
ほの暗い何かが兆す日常に継承されていくのである。



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by tsunagunpo | 2009-11-22 20:17 | こまいズム