実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

時代は終焉を迎えていた。

戦後と呼ばれた日本が終わり、
この国の“いま”が始まるときだった。

若松孝二の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」は、
時代を徹底検証していく実録ドキュメンタリー風ドラマだ。

1972年2月、連合赤軍の5人の若者たちが、
軽井沢の山荘に10日間に渡って立てこもった。

警察と銃撃戦を繰り広げたその事件は、
「あさま山荘事件」と呼ばれた。

理想の名の下に懸命に生きたのに、
取り返しのつかない過ちを犯してしまった若者たち。

そして、失われた命の峻厳な記録である。

数十挺の銃だけでは「革命」など実現しえない。

当たり前のことに気づいた若者たちは、
欺瞞と不安を埋め合わせるかのように、
「総括」という名の凄惨なリンチへと向かう。

若松孝二は、あの事件を正視してこなかった、
すべての日本人に向け、挫折した彼らの精神の中から、
希望のかけらを見出せないかと真の「総括」を問う。

社会の闇へと追いやられた若者たちは、
我々の無関心である影の姿でもあるのだ。



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by tsunagunpo | 2009-12-04 11:47 | こまいズム