三十四丁目の奇蹟

クリスマスは夢物語で終わらない。

ジョージ・シートンの「三十四丁目の奇蹟」は、
クリスマス・シーズンには必ずアメリカではTV放映される、
永遠のヒューマンドラマの傑作である。

ニューヨーク、メイシー百貨店の催す感謝祭パレードの準備が進む。

一番人気はサンタクロースの行進だ。

酒飲みのサンタを解雇し、今年のサンタは、
人事係のドリスに選ばれたクリングル老人だ。

クリングルのサンタは評判を呼ぶが、
ドリスの一人娘スーザンが彼を本物のサンタだと思いこんだため、
現実主義のドリスはクリングルに本当のことを説明してと頼む。

だがクリングルは彼女の言葉に従わず、
自分はサンタだと言い張ってしまう。

やがて、妄想狂と見なされた彼は精神病医を殴るという事件を起こし、
遂に裁判が開かれることになってしまう。
弁護士はドリスのアパートの向かいに住むフレッドだ。

アルフレッド・ニューマンの音楽が、
映画を祝祭的な空間に仕立て上げ、
ドリスを演じるモーリン・オハラは圧倒的に美しい。

この作品は奇蹟の映画ではなく映画の奇蹟なのだ。

クリスマスの主役はやはり子どもたちであり、
登場する人々の誰もが子どもたちのことを大切に思う。

当たり前の感情が息づいていたアメリカで、
人は信じることの大切さに気づくのである。

メリー・クリスマス!



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by tsunagunpo | 2009-12-25 09:47 | こまいズム