廃校の時計はチャイムを鳴らす

母校の小学校が廃校となって久しい。

創立130年を迎えた伝統ある学校であったが、
高齢化の進んだ県都の中心では子どもが少なすぎたのだ。

廃校になってから初めて跡地近くを通った。
跡地と言っても校舎も、遊具も、校名もそのままだ。

校舎正面の時計から正午を知らせるチャイムが鳴る。
まだ時計は現役で、廃校後も時を刻んでいたのだ。

不覚にも涙がこぼれた。

廃校になってもまだ地域に時を報せ、
まだ自分はここに在るのだと主張しているようだ。

そして直したばかりの鉄柵。
もう通っている生徒はいないのに、だ。

小学校はなくなっても、
学校はやはり学校なのだ。

卒業生に向けて時を刻み続け、
そして地域に愛され続けている対象。

その校庭にはまだ子どもの歓声が木霊している気がした。

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by tsunagunpo | 2010-01-02 22:59 | こまいズム