インフォーマント!

今から話すことは、超・極秘事項だ。

スティーブン・ソダーバーグのインフォーマント!は、
大企業の重役が起こした内部告発事件の顛末を描いたコメディだ。

1992年、イリノイ州の大手穀物加工会社で働く、
エリート社員のマーク・ウィテカーは、
自社の価格協定の陰謀をFBIに内部告発する。

彼は秘密諜報員気取りで自ら調査に乗り出すが、
次第に自身の不正も明らかになっていく。

シノプシスは企業スリラーそのものだ。

しかし、スティーブン・ソダーバーグは、
そんな単純なドラマツルギーに背を向ける。

主人公であるマークの様子がどこか変である。

映画のナレーションも彼がつとめているが、
語りと画面にどこかちぐはぐなところがあるのだ。

マークは無能である。マークにチクられる会社も無能で、
マークを操っているはずのFBIも無能だ。

野暮で無能な人々が右往左往すれば、
映画は必然的にコメディの匂いを帯びるのである。





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by tsunagunpo | 2010-06-13 21:11 | こまいズム