ほしあひの候

七夕は別名を「星合」とも言うそうだ。

夏の一夜、織り姫星とひこ星が天の川を渡ってデートする。
星と星の逢瀬だから、そう呼ぶのだ。

二人はどうやって川を渡るのか。

カササギが橋を架けるというのが物語の基本形だが、
七夕は本来は旧暦の行事で、現在の暦では8月上旬ごろになる。

旧暦7月7日の月齢は、
舟の形にも似たやや細身の月が銀河の西岸、織り姫側で輝く。

やがて、月は2日ほどかけてひこ星のいる東岸へ移っていくのだ。

月の渡し舟による天界のロマンスである。

今年は残念ながら下界の我々は、
そのロマンスを目にすることは叶わなかった。

さえのぼる 月のひかりに
ことそひて 秋のいろなる ほしあひの空

藤原定家は日記「明月記」に、
超新星爆発など天体現象を小まめに記しているくらいだから、
<ほしあひ>の歌も実際に夜空を見上げながら、詠じたのかもしれない。





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by tsunagunpo | 2010-07-08 09:59 | こまいズム