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なつごおりの日

かき氷はどこか郷愁を誘う。

よしもとばななの小説「海のふた」は
短大を出て故郷・西伊豆に戻り、
かき氷屋を開く女性が主人公である。

小説の中で主人公がこだわったのはシロップである。
既製品のどぎつい甘さに疑問を持っていたからだ。

小説ではやや酷評気味の人工シロップだが、
子どものころ覚えた味はオヤジになっても忘れない。

子供クラブのラジオ体操のテーマ音楽や、
麦わら帽のにおいとともに少年時代の夏を彩る記憶だ。

炎天下はどうやら味覚も含め人の五感をとぎすまし、
強烈な記憶を刻むらしい。

今日25日は「な(7)つ(2)ご(5)おり」の語呂合わせで
「かき氷の日」である。

今年の酷暑には特にかき氷がよく似合う。

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by tsunagunpo | 2010-07-25 18:51 | こまいズム