チロ愛死

ずっと、いっしょ。

荒木経惟の「チロ愛死」は、
22年をともに生きた愛猫の死を記録した写真集だ。

ベストセラー「愛しのチロ」でも知られる、
天才写真家アラーキーの飼い猫チロ。

死を看取ることは、
写真家にとって「見撮る」ことである。

老いてやせ細っていくチロ。
東京の風景。ヌード写真。自宅のベランダ。
そして妻の死の軌跡を凝視する私小説的写真。

センチメンタルな旅・冬の旅」との対比による、
新たな愛の讃歌であり、チロと亡妻への鎮魂歌である。

写真集の最後につづく、自宅のベランダの上に広がる空。

最愛の妻を亡くしたときも、
妻の記憶を共有するチロが逝ってしまったあとも、
同じベランダの上に、空はただそこにあった。

人のいない空だけの写真から、
荒木経惟のつぶやきが聞こえた気がした。

我々はいつかみんな、一人ぽっちなんだろうか。


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by tsunagunpo | 2010-10-14 21:48 | こまいズム