雪を見つめて生まれた物語

甲府地方気象台は、16日、
甲府市で初雪を観測したと発表した。

昨年より8日遅く、平年より22日遅いのだそうだ。

こな雪、つぶ雪、わた雪、みづ雪、かた雪、ざらめ雪、こほり雪。

太宰治は小説「津軽」で、雪の種類を七つ挙げている。

南国ならひとからげにして「雪」で済ませてしまいそうだが、
北国では古くから雪の特徴で名称を区別してきた。

雪国の住人は、厳しく長い冬に
向き合って暮らす宿命を背負っている。

屋外での仕事は制約される。
豪雪は交通を混乱させ、家屋を壊すことさえある。

除雪対策が進んだ今も、雪は厄介な存在に変わりがない。

雪にまつわる童話や昔話は世界各地にある。
アンデルセンの「マッチ売りの少女」がすぐに思い浮かぶだろう。

雪の持つイメージのせいか、
どちらかといえば怖い話や悲しい物語が多い。

だが、幻想的で楽しい物語もある。

宮沢賢治の「雪渡り」では、
子どもがキツネに出会い、幻灯会に誘われる。
キツネが人をだます動物として描かれてはいない。

アイザック・B・シンガーの「ヘルムの雪」は、
降り積もった雪の中に銀やダイヤモンドがあると思った長老たちが、
村人に踏み潰されないように珍妙な案をひねり出す。

雪の美しさが物語の土台になっている。

雪を見つめて生まれた物語は多い。
昔は炉辺で祖父母が孫に語り聞かせたが、
核家族の増えた今でも物語にふれることはできる。

幸い、冬は時間がたっぷりあるのだ。


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by tsunagunpo | 2011-01-17 22:51 | こまいズム