ソーシャル・ネットワーク

天才、裏切り者、危ないヤツ、そして億万長者。

デビッド・フィンチャーの「ソーシャル・ネットワーク」は、
「Facebook」創設者マーク・ザッカーバーグの半生を描く意欲作だ。

2003年、ハーバード大学に通う19歳のマークは、
親友のエドゥアルドとともに学内の友人を増やすための、
ネットワーキング・サービスを開発する。

そのサービスは瞬く間に他校でも評判となり、
ファイル共有サイト「ナップスター」創設者、
ショーン・パーカーとの出会いを経て、
社会現象を巻き起こすほどの巨大サイトへと急成長を遂げる。

数億もの人々を虜にして億万長者になった起業家は、
ここではコミュニケーション能力を欠き、
全能感を抱いたままの未成熟な子ども同然である。

マーク・ザッカーバーグは21世紀の「市民ケーン」なのだ。

デビッド・フィンチャーは「ゾディアック」が、
70年代のSFというひとつの時代をまるごと描こうとしたように、
これもまたひとつの時代を描こうとする。

若き天才ザッカーバーグは才能ですべてを手に入れ、
そして、才能では買えないすべてを失ってしまう。

彼は「Add as Friend」ボタンを押したとき、
自分が紡がれた数億人の中のひとりであることに気付く。

リアルを疎かにし、バーチャルに依存しがちな時代の、
人間関係そのものが真の主役であり、友情の挽歌だ。

彼が目指す世界は我々には見えない。

しかし、その世界が築かれた際の後味は、
昨日よりひどく苦いものに違いない。

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by tsunagunpo | 2011-01-25 22:10 | こまいズム