ヒア アフター

生きていくために必要な希望の物語。

クリント・イーストウッドの「ヒア アフター」は、
死後の世界にとらわれてしまった、それぞれの今を生きる、
登場人物の苦悩と解放を描いたヒューマン・ドラマだ。

フランス人ジャーナリストのマリー、
東南アジアで津波に飲み込まれ、
呼吸が停止した時に不思議な光景を見る。

サンフランシスコでかつて霊能力者として暮らしていたジョージ、
今では工場に勤め、ひっそりと過去を絶って暮らしている。

ロンドンで暮らす少年マーカス、
突然の交通事故で双児の兄を失ってしまう。

兄を思うマーカスは、霊能力者を捜すうち、
ジョージのWebサイトに行き着く。

一方、マリーは臨死体験を扱った本を書き上げ、
やがて異なる3人の人生が交錯する日が来る。

紺やグレーや茶色が、実にきめ細かく使い分けられて、
ミニマムなどれも地味な色調が映画全体に張りめぐらされる。

それは、現在を生きる我々の彼岸の風景だ。

3人は三者三様の形で「死との隣接」を実感している。

だが彼らは「向こう側」へ、
荒々しく踏み込んでいくわけではない。
超常現象を通じて霊界と派手に交流するわけでもない。

クリント・イーストウッドは一歩まちがえば、
おどろおどろしく感傷の泥沼に溺れそうな話に、
しんと静まったような抑制された絵づくりで、
求心力と説得力をもたらす。

人は自分と向き合い、誰かの言葉に耳を傾け、
自分の人生を見つめ直すことが必要なのだ。

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by TsunaguNPO | 2012-02-28 00:07 | こまいズム