わたしの物語

世界について知れば知るほど、世界はますます捉えがたい、
ますます混乱させられる場になっていくと信じているのは、
自分一人ではないことを私は知った。

ポール・オースターが、
ナショナル・ストーリー・プロジェクト』を始めたのは、
1999年のことである。

直訳すれば「国民の物語事業」とでも言うべきか。

人々がひっそりと抱える「作り話のように聞こえる実話」、
「紙に書きつけたいという気になるほど大切に思えた体験」を募れば、
1年でアメリカ中から4000通も集まり、ほどなく出版された。

ある心臓外科医は、70代の男に難手術を施した。

3日後に心停止。2時間後に何とか蘇生したものの、
奇妙なことが起きた。

男は20年余の記憶を失い、自分を50歳と思い込んでいた。

のちに外科医は知る。

男は酒乱で妻に暴力を振るっていたが、
記憶を失ってからは酒も飲まず、愛情深い夫として、
静かに人生を閉じた。

大学生時代、こんなことがあった。

徹夜で試験勉強をしていて、
いつのまにか寝てしまった。

電話が突然鳴った。

「もしもし」と女性の声。「どなたですか?」
「すいません間違いました」と静かに電話が切れた。

時計を見たら、試験開始30分前だった。

その電話のおかげで遅刻もせずに、落第も逃れた。

誰にでも、誰かに伝えたくなるような大切な話がある。

そこかしこで「わたしの物語」が読み手を待っている。

そして、その物語を紡げるのは、
他でもない、あなたなのだ。




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by TsunaguNPO | 2012-07-06 14:37 | こまいズム