2010年 09月 10日 ( 1 )

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

人は生をまさぐる。

庵野秀明の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」は、
大ヒットTVアニメを新たに描き直す劇場版4部作の第2部だ。

汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り、
自ら戦うことを選んだ14歳の少年、碇シンジ。

そんな彼のもとに、新たにエヴァ2号機とそのパイロット、
式波・アスカ・ラングレーらが加わる。

特務機関ネルフと謎の敵“使徒”との戦いは激化していく。

14歳の少年が何とか自らを肯定して幕を引いたTV版と、
世界を破滅させた旧劇場版とは決定的に違っている。

庵野秀明が不安と焦燥にかられる自我をさらけ出した、
90年代後半の神話は、希望に満ちたラブ・ストーリーになった。

少年は誰を傷つけ、誰を救うのか。

2つの戦いには、昭和歌謡の名曲「今日の日はさようなら」と、
「翼をください」が聖歌のように奏でられる。

そして物語の転調を促す日常描写で流れる、
長谷川和彦監督の70年代カルト「太陽を盗んだ男」のテーマ。

庵野の実写処女作「ラブ&ポップ」で援交を通過した少女たちが、
未来に向かって歩き出す感動的なラストに流した、
「あの素晴しい愛をもう一度」を彷彿とさせる。

悲壮感を乗り越えてポジティブに生きようとするシンジの意思は、
ゼロ年代末期を生き延びようとした必死な魂とシンクロするのだ。


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by tsunagunpo | 2010-09-10 14:02 | こまいズム